ホテルのグラスを弁償させられたシンガポール

4歳の娘を連れてシンガポールへ旅行した時のことです。立地と料金で決めたホテルの部屋は狭く、シャワーは10分ほど水を出し続けないと温かくならず、朝食はまずく、お世辞にも快適とはいえないホテルライフを過ごしていました。

しかも部屋のエアコンを入れると寒くなり、切ると熱くなって温度調節の仕方が分かりませんでした。夜に風邪をひきたくないという理由から、暑いシンガポールでエアコンをつけずに窓を開けて寝たものです。

それでもフロントの職員は明るくて親切でした。外出してホテルに戻ると、よく私たちにアメをくれました。地元の人も好きなのか、そのアメはドリアンの味でした。さすがはシンガポールですね。

ある日娘が部屋においてあったグラスを落として割ってしまいました。翌日にチェックアウトするのなら知らない顔をして出発できたかもしれませんが、まだ数日そのホテルに宿泊することになっていました。

物を壊したら謝るものだと娘に教えたかったので、私は割れたグラスを持って娘とフロントに行きました。そしてグラスを出して「アイムソーリー」と娘に言わせました。すると陽気なフロントのおばさんは

「いいのよ、同じようなのを買ってきてくれれば。お金を払うなら5ドルだけど、どこかで買ったほうが安いわよ」

と笑って言うのです。まさか自分たちで似た商品を購入するように支持されるとは思ってもいませんでした。

私たちは近所の雑貨屋で同じようなグラスを1ドルで買いました。しかし部屋に2つ置いてあるグラスが別々というのはホテルにとっては大丈夫なのかと気になりました。

念のために買ったばかりの新しいグラスを見せて、フロントのおばさんに

「部屋のグラスが違う形でも本当に大丈夫なの?」

と確認しました。彼女は

「適当でいいのよ。OKラー(‘ラー’はシンガポールの人がよく口にする言葉)」

というので、本当にそれでいいのだと思い部屋に持ち帰りました。

部屋の備品を壊されることはホテルではよくあるでしょうに、客に似た商品を買わせるというのは興味深い対応だとは思いませんか?まさかこんな対応をされることがあるのですね。シンガポールの思い出の1つです。

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